25年世界販売は3.9%増、19年実績超えも17年過去最高届かず
FOURINが2025年の世界87ヵ国の自動車販売台数(一部推計含む)を集計したところ、前年比3.9%増の9,336万台となりました。コロナ禍で低迷した2020~2022年実績の8,000万台前後から、コロナ禍前の2019年水準(9,201万台)を上回るまでに回復しましたが、過去最高の9,600万台超となった2017年には届いていません。2026年2月末からのイラン戦争による混乱などで市場規模が大きく抑えられる可能性が浮上していますが、長期トレンドから世界需要を予測すると、数年で過去最高実績を更新し、2032年には初の1億台超となる見込みです。
2025年販売を国・地域別で見ると、トランプ関税で混乱した北米3ヵ国は当初、市場規模が前年実績を下回ると見られていましたが、前年比1.9%増の2,015万台と、2019年以来の2,000万台超となりました。米国(同1.9%増の1,664万台)は、一連の追加関税賦課を受け、本格的な値上げ前の駆け込み需要があり、総市場を押し上げたと考えられます。ただし、年後半にかけて先行き不透明感は増しており、10~12月期(前年同期比4.2%減[小型自動車])は前年実績を下回っています。北米以外では、中国やインドの増加が下支えしたアジア・大洋州(前年比5.3%増の4,576万台)、アルゼンチンの伸びが牽引した中南米(同9.0%増の446万台)、アフリカ(同24.8%増の108万台)、中近東(同10.6%増の329万台)は前年実績を上回りました。一方、世界全体で見ると、欧州(西欧、中東欧)の伸び悩みが目立ちました。
グループ別では、トヨタ(Subaru除く、同4.6%増、50万台増)が首位を維持。以下、VW(同0.3%減、2万台減)、Hyundai(同3.2%増、22万台増)、Stellantis(同2.1%減、12万台減)、GM(同5.8%増、26万台増)と続きました。一方で中国市場を主軸とする中国系は、BYD(同2.2%増、9万台増)が6位(前年:8位)に浮上しました。今後、世界販売規模で欧米日韓系の上位グループとの競争が視野に入ってきている状況にあります。













